はじめに
一年中快適な家づくりの基本は断熱と気密と遮熱にあります。
ナチュラルクラフトホームでは、高断熱+超気密+遮熱+調湿+日射取得と遮蔽計画で省エネ効果を高くし、ランニングコストを抑え、快適な空間プラス、貴重なエネルギー資源を無駄にしない 環境にも配慮した家づくりをしています。
断熱
ナチュラルクラフトホームでは断熱材は「セルロースファイバー」を推奨しています。
セルロースファイバーは新聞紙の故紙からリサイクル生産される環境配慮型断熱材です。様々な太さの繊維が絡み合い空気の層をつくり、また、その1本1本の繊維の中にも自然の空気胞が存在しています。この空気の存在がよりいっそう熱や音を伝えにくくし、さらに、木質繊維特有の吸放湿性で適度な湿度を保ちます。製造時に排出される CO2 が少ないのも特徴です。
『 セルロースファイバー 7つの特徴 』
○ 高断熱性 天然木質繊維で熱伝導率 0.040W/mk
○ 結露防止 木質繊維の吸放湿性で表面と内部結露を防ぐ
○ 耐 火 性 ホウ素系の薬品で防燃処理をしている
○ 吸 音 性 二重の空気層がダブルで音を吸収する
○ 撥 水 性 撥水処理で水を吸収しにくい
○ 防 虫 性 ホウ素系薬品でシロアリ・ゴキブリを寄せ付けない
○ 防カビ性 ホウ素系薬品でカビや菌の発育を阻止
遮熱
【 壁の遮熱 】
ナチュラルクラフトホームでは、壁の透湿防水シートに『デュポン タイベック シルバー』を採用しております。
湿気を逃して防水する機能に加え、アルミニウムを蒸着して高い赤外線反射率と熱の放射を抑えて高い遮熱性能を発揮させるため、通気層にもひと工夫しています。真夏の通気層は50℃を超えたり、湿度が90%に達したりすることがあり、非常に厳しい環境になります。 アルミニウムは劣化しやすい素材のため、タイベックシルバーは独自の構造と特殊コーティングにより酸化劣化を抑え、充分な耐久性を確保しています。また、防腐処理した胴縁を使用しても防水性能を低下させない優れたシートです。
【 屋根の遮熱 (特別仕様)】
瓦屋根の場合は、ルーフィング材を施工した後に遮熱シートを施工します。ガルバリウム鋼板やシングル葺きは通気層の確保ができないため、二重で屋根を施工します。遮熱シートは高純度アルミ溶着遮熱のアストロフォイルを使用しています。
施工写真
気密
ナチュラルクラフトホームでは調湿性能を妨げない気密施工をしています。
通常は外皮面に気密シート(ポリエチレンフィルム)や気密テープを張って隙間を塞いでいきます。ナチュラルクラフトホームでは、セルロースファイバー断熱の吸放湿性能を生かすため、壁面の気密シート(ポリエチレンフィルム)は使用していませんが、細かい気密処理によって C値 0.5 程度の数値は出しています。C値 0.3 を目標にする場合は気密シート(タイベックスマート)を施工しています。
気密に関しては、唯一現場測定ができるものですので、必ず実施することをお勧めします。ナチュラルクラフトホームでは、中間、もしくは、中間と完成で測定をしています。
窓
最も熱の出入りが多いのは窓になります。ナチュラルクラフトホームでは、世界中で窓のスタンダードとされている樹脂窓を標準採用しています。
ガラスには Low-E複層ガラスに樹脂スペーサーとアルゴンガス。ご予算に応じて真空トリプルガラスも提案しております。また、UA値に大きく影響しますので窓の選択は重要です。
換気
計画換気は高気密が条件になります。いくら換気をしても隙間が多いと計画的な換気はできません。ナチュラルクラフトホームでは、コストやメンテナンスの観点からダクトレス(第一種全熱交換及び第三種)の換気設備を採用しています。
最後に
ナチュラルクラフトホームでは、断熱・気密・遮熱を追求し、ロスの少ない家を提案しています。
実際に建築する土地の条件などと照らし合わせ、日照条件や風の通り道を考慮し、お施主様と家づくりを一緒に楽しんでいきたいと考えております。